臭いセンサ<音香科学製WB-121F>の説明




臭いセンサによる測定


〜 上手な測定のコツ、臭いセンサの操作手順、測定結果 の解説 〜

インスタントコーヒーの開封後日数経過を測定事例として

臭いセンサで測定する目的

 インスタントコーヒーのビンを開けた1日目は味もおいしく香りも良いが、
2日目以降は味も香りも落ちてしまう。
そんな日頃の経験を、臭いセンサで計測できるか試してみた。
これにより、臭いセンサの、操作手順、上手に測定するコツ、測定結果の見方などを説明する。

測定したコーヒー

●●カフェ●ー●ドブレンド100g(写真1)

測定1回でのコーヒー量

2g (スプーン1杯つまりコーヒー1杯分)

臭いセンサ

音香科学製WB-121F(写真2)。におい(香りや臭い)の強さを数字で表示するもの。

その他測定に使ったもの

プラスチック箱(100円ショップで買った183 x 183 x 62のスチロール樹脂) (写真3)

   測定したコーヒー(写真1)    臭いセンサ(写真2)    測定風景(写真3)写真3

測定手順

A4コピー紙を2枚敷いて、その上にコーヒー2gと、臭いセンサを置き、
と同時に、プラスチック箱をかぶせて、5分後の臭いセンサの値を読む。
この手順により、次のことを狙った。

  1. 測定の条件を同一にする。
  2. コーヒーのにおいを、濃い状態で測定。
  3. コーヒーと測定器(臭いセンサ)の距離や、室内の気流が測定に影響しない。
  4. 人の息など、他の臭いを測定しない。

その他測定で注意したこと

水分、手の汚れ、また手を洗った石鹸の臭いが測定を乱すので、
手を水を洗ったあと、十分に乾かし、臭いの無い部屋で測定した。
つまり、測定中のコーヒー2g以外の他の食品等は部屋に置かなかった

結果 (臭いセンサ測定値)

   1日目2日目3日目4日目5日目
コーヒー     測定1回目153(写真3)122140145122
コーヒー     測定2回目165124133147130

   1日目2日目3日目4日目5日目
プラケースのみ測定1回目6063807058
プラケースのみ測定2回目6960778359

補正後(コーヒー測定値 − プラケースのみ測定値)
   1日目2日目3日目4日目5日目
コーヒー     測定1回目9359607564
コーヒー     測定2回目9664566471

インスタントコーヒーの、開けた日と、日がたってからの香りの測定結果(図1)

結論

  1. コーヒーが開けた1日目は味も香りも良いが、2日目以降は 落ちるという経験を、臭いセンサでも表すことができた。
  2. 2日目以降、センサの測定値の値が上がっている様にも見える。 良くないにおいの発生かもしれないが、次の機会で追及したい。
  3. コーヒーの匂いを臭いセンサで計る今回の実験手順は、 割と妥当だったと思われる
  4. 測定ばらつき(測定1回目と2回目の差)は、1〜3日目が±5%以内 だったが、4〜5日目が±9%。4日目から気が緩んだかな。


臭いセンサ<音香科学製WB-121F>の説明
◆◆ 無断転載を禁じます ◆◆






「臭気判定士が臭いセンサで計測してみました」に戻る

におい(香りや臭い、臭気)の測定一覧・・・クリックするとそれぞれの測定事例をご覧頂けます
喫茶店の香りおよび臭気の測定(喫煙やコーヒーの芳香の強さや換気などの考察)
インスタントコーヒーの鮮度と香りをにおいセンサで測定
はちみつの香り測定
納豆の臭い
石鹸の香り
動物園の臭気
ゴミ置場の臭気測定
公立図書館トイレのにおい測定
マンショントイレのにおい測定と換気の考察
動画→強烈にくさい ホテルの浴室←動画
臭気測定器の上級者への道
臭気測定器の使い方





におい(香りや臭い)の測定方法や、臭気測定器を、分かりすく紹介するページです