臭いセンサー<音香科学製WB-121F>の説明
臭いセンサー入門
〜 測定手順の解説 (納豆の例) 〜
目的
納豆サンプルA
納豆サンプルB
測定機器(臭いセンサー)
結果
測定手順と注意
目的
臭いセンサー入門。 身近な納豆を事例とし、臭いセンサーの使い方を解説します。
臭いセンサーには、実績と信頼、また、最も使用方法が簡単な、音香科学製WB-121Fを使用しました。
納豆サンプルA
「●●●●におわなっ●●」です。
このネーミングからすると、臭わない納豆のひとつである事は確かでしょう。
納豆サンプルB
「豊かな風味」「熟成」という言葉から、臭いも強そうと勝手に判断して、
購入しました。
「●戸選●」というのが商品名のようです。
測定機器(臭いセンサー)
臭いセンサー WB-121F:音香科学製。においの強さを数字で表示するもの。
食品などの良い香りも、悪臭も、これ1台で計ることができます。
使用方法は、臭いのない場所で電源ONして2分待ち、
その後、臭いや香りのある場所に持って行き、臭いの強さを数値で読みます。
数値は、臭いセンサーがある場所の、その瞬間の(1秒毎に測定)、臭いの強さです。
結果
1.測定値は500〜800と予想していた値より大きかった。
この臭いセンサーでは、500以上は「臭いの強いゴミ箱の中に相当」
なので、測定値から判断すると、「納豆は今でも十分臭い(香り)が強い」
という事が言える。
2.しかし、人が嗅いだところでは、くさいなあ、とは感じない。
長年の昔の納豆の香りを、人は記憶しているので、
「(昔に比べると)臭わないなあ」と感じてるのかと推定する。
3.「におわない」とうたっている納豆サンプルAも、そうでないサンプルB
も測定値は近く、たった2サンプルの計測ではあるが、やはり最近の
納豆は、どれも臭いが抑えられているようだ。
4.納豆のパックのフタを開けた直後は、人が嗅ぐと、納豆サンプルAが
香りは強いが、1分もするとサンプルBの方が香りが強いと感じた。
測定手順しだいでは右図グラフの結果は、「サンプルBの値の方が
大きい」という風に変わって来るのでは、と感じた。
測定手順と注意したこと
A4コピー紙を2枚敷いて、その上に、納豆サンプル1パックを開けたものと、
臭いセンサーを、並べて置き、と同時に、
プラスチック箱をかぶせて、3分後の測定器の値を読む。
この手順により、次のことを狙った。
1. 計測条件を同一にする。
2. 納豆のにおいを、濃い状態で測定。
3. 納豆と臭いセンサーの距離や、室内の気流が測定に影響しない。
4. 人の息など、他の臭いを測定しない。
その他に、測定手順として、
1.納豆についていた、タレとからしは、かけなかった。
2.ごはんにかけると、においはまた違うのだろうが、今回は室温(28℃70%RH)で測定した。
3.室温に30分置いてから、パックのフタを開けて1回目を測定し、測定後に、
パックのフタを戻して10待ち、2回目を、またフタを開けて測定した。
2回目の測定後に、またフタを戻して10分待ち、3回目は、フタを開けて更に
はしで30回かき混ぜてから測定した。
使用した臭いセンサー<音香科学製WB-121F>の説明
◆◆ 無断転載を禁じます ◆◆
「臭気判定士が臭いセンサーで測定してみました」に戻る
におい(香りや臭い、臭気)の測定一覧・・・クリックするとそれぞれの測定事例をご覧頂けます
喫茶店の香りおよび臭気の測定(喫煙やコーヒーの芳香の強さや換気などの考察)
インスタントコーヒーの鮮度と香りを臭いセンサで測定
はちみつの香り測定
納豆の臭い
石鹸の香り
動物園の臭気
ゴミ置場の臭気測定
公立図書館トイレのにおい測定
マンショントイレのにおい測定と換気の考察
Youtube動画→臭気測定器を使えばびっくり色々な事が分かる←Youtube動画
臭気測定器の上級者への道
臭気測定器の使い方
におい(香りや臭い)の測定方法や、臭気測定器を、分かりすく紹介するページです